ボジョレーヌーヴォーのキャッチコピー歴代まとめ

ワインの知識
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2023年11月16日(木)に解禁されるボジョレーヌーヴォー。ボジョレーヌーヴォーが販売されている11月には「100年に1度の出来」などのキャッチコピーを目にしたことがある方も多いと思います。

この記事では

  • 歴代のキャッチコピー
  • キャッチコピーは誰が決めているの?
  • 2022年のキャッチコピー

についてまとめてあります。ぜひ最後までご覧ください。

歴代のキャッチコピーまとめ

過去20年間分のキャッチコピーがまとめてあります。

2000年 出来は上々で申し分の無い仕上がり
2001年 ここ10年で最高
2002年 色付きが良く、しっかりとしたボディ
2003年 並外れて素晴らしい年
2004年 生産者の実力が表れる年
2005年 59年や64年、76年のように偉大な年の一つ
2006年 とてもうまくいった年
2007年 果実味が豊かでエレガント
2008年 フルーツ、フルーツ、フルーツ
2009年 数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年
2010年 果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた
2011年 3年連続で、偉大な品質となった
2012年 心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた
2013年 繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ
2014年 エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい
2015年 記憶に残る素晴らしい出来栄え
2016年 エレガントで、魅惑的なワイン
2017年 豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい
2018年 2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう
2019年 有望だが、生産者のテクニックが重要な年
2020年 非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり
2021年 挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー

ENOTECA Onlineより引用
引用元 https://www.enoteca.co.jp/article/archives/16864/

キャッチコピーは誰が決めているの?

誇大広告ぎりぎりのボジョレーヌーヴォーのキャッチコピーは誰が決めているのでしょう?そう疑問に思う人も多いと思います。

じつはボジョレーヌーヴォーのキャッチコピーは2種類あると言われています。

上記にまとめたキャッチコピーは「公式コピー」と言われる現地のボジョレーワイン委員会によるブドウの評価をもとに、フランス食品振興会(SOPEXA)が発表した公式見解を和訳したものです。

この公式コピーとは別に「公式コピーをもとにわかりやすく付けられたコピー」があります。

この日本で作られたコピーは(2003年:公式コピー「並外れて素晴らしい年」)⇨(2003年:「100年に一度の出来」)とやや大げさに表されることがほとんどなのです。

ちなみにこの日本で作られたコピーは誰が作っているのか定かではありません

日本でつけられているボジョレーヌーヴォーのコピーたち

Twitterが参照元ですが、今までにつけられてきたボジョレーヌーヴォーのキャッチコピーたちの一部を紹介します。

1995年 「ここ数年で一番出来が良い」
1996年 「10年に一度の逸品」
1997年 「1976年以来の品質」
1998年 「10年に一度の当たり年」
1999年 「品質は昨年より良い」
2000年 「出来は上々で申し分の無い仕上がり」

などなど日本でつけられたキャッチコピーはなかなか混沌としていますね。

2022年のボジョレーヌーヴォーキャッチコピーは?

≪2022.11追記≫2022年のボジョレーヌーヴォーキャッチコピーは【濃い色調と豊かな香りを備えた傑出したヴィンテージ】でした!これはボジョレー公式ですね。

「天地人」で有名なルー・デュモンの仲田さんは「2022年の出来は良い」とレポートをされていました。完熟をしっかり待って、収穫する予定でいるようです。

≪2022.11追記≫ルー・デュモンのボジョレーヌーヴォーは骨格があり、固い印象でした。果実味も多くパワフルなガメイです。数年経っても美味しく飲める印象のあるワインでした。

2023年の出来は?

【2022年同様素晴らしいグレートヴィンテージ

毎年「素晴らしい出来」のようなキャッチコピーが付いているため、新鮮味に欠けるようですが…

ルー・デュモンの仲田さんのボジョレー現地レポートによると2023年は2022年と同じくらい素晴らしい出来の年であるように感じます。

以下はボジョレー現地レポート2023を引用しています。

典型的なフランスの冬の後、今日まで安定して気温が上昇してきました。

春以降は、毎年警戒される霜害もなく、乾燥した気候が続いているためカビなども発生せず、非常に健全な状態で、標準的な5月末~6月初頭に開花を迎えました。

6月も晴天に恵まれ、雹も降らず、病害もなく、ぶどうは順調に生育しております。

完璧だった昨年の気候と唯一異なる点は、6月に雨が降らなかったことで、そのため今年は例年以上にぶどうが凝縮することが予想されています。

さらに、高台区画ゆえの開花時の昼夜の温度差によって、今年もクリュール(花ぶるい)が多く発生しており、大部分のぶどうが「ミルランダージュ(非常に凝縮した小粒のぶどう)」になっています。

以上のことから、今年のヌーヴォーは過去最高だった2022年ヴィンテージと同等の品質で、

かつ、2022年よりも凝縮した、濃厚な味わいになることが期待されています。

開花日から計算した収穫開始予定日は8月末~9月初頭ですが、私は10日ほど遅らせて、9月10日頃の収穫開始を予定しています。

「ガメイは、完熟が命」ですので。

2023年7月14日
メゾン・ルー・デュモン
仲田晃司

メゾン・ルー・デュモン仲田晃司現地レポートメールまとめ

2022年はグレートヴィンテージ!

8月末まで快晴が続き、また必要な時に雨が降り、最後まで素晴らしい天候に恵まれました。

ぶどうが理想的に完熟したため、当初の予定通り9月2日と3日に収穫を行いました。

手摘み収穫時、運搬前、発酵前の3回にわたって選果を行い、完璧なぶどうを厳選しました。

収穫時の潜在アルコール度数も12.5度を越え、酸とのバランスも理想的でした。

予定通り、Lou Dumont (オレンジラベル)の

「2020年ヴィンテージの赤ワインのすべてのAOP」の熟成に使用した樽で熟成させました。

樽熟成中の写真を添付いたします。

グレートヴィンテージとは、豊かな果実味がのっており、

各要素のバランスが高次元で絶妙に均衡している年であると考えますが、

今年はまさしくグレートヴィンテージとなりました。

加えて、ボージョレらしい華やかな香りも全開となっております。

新酒のお祝いとしてすぐにお飲みいただいても、少し寝かせてからお飲みいただいても、

きっと美味しく召し上がっていただけると思います。

ご注文をくださいましたすべてのお客様に、心よりお礼申し上げます。

私のヌーヴォーが少しでも、日本の皆様の幸せな時間のお伴になれましたら本当に嬉しく存じます。

2023年も2022年に並ぶヴィンテージ!

典型的なフランスの冬の後、今日まで安定して気温が上昇してきました。

春以降は、毎年警戒される霜害もなく、乾燥した気候が続いているためカビなども発生せず、非常に健全な状態で、標準的な5月末~6月初頭に開花を迎えました。

6月も晴天に恵まれ、雹も降らず、病害もなく、ぶどうは順調に生育しております。

完璧だった昨年の気候と唯一異なる点は、6月に雨が降らなかったことで、そのため今年は例年以上にぶどうが凝縮することが予想されています。

さらに、高台区画ゆえの開花時の昼夜の温度差によって、今年もクリュール(花ぶるい)が多く発生しており、大部分のぶどうが「ミルランダージュ(非常に凝縮した小粒のぶどう)」になっています。

以上のことから、今年のヌーヴォーは過去最高だった2022年ヴィンテージと同等の品質で、

かつ、2022年よりも凝縮した、濃厚な味わいになることが期待されています。

開花日から計算した収穫開始予定日は8月末~9月初頭ですが、私は10日ほど遅らせて、9月10日頃の収穫開始を予定しています。

「ガメイは、完熟が命」ですので。

2023年7月14日
メゾン・ルー・デュモン
仲田晃司

おわりに

すっかり秋の風物詩となったボジョレーヌーヴォー。

今年もワインの出来やキャッチコピーについて語りながら、大切なひとと同じ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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