桜満開!お花見シーズンにぴったりのロゼワインの魅力や違いをソムリエがわかりやすく解説

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3月は桜が咲き始める季節。なんだか気持ちもワクワクしてきますね。

そして、春になると毎年注目を浴びるワインがあります。

そう、<ロゼワイン>です。本記事ではお花見シーズンにぴったりなロゼワインの魅力や、白ワインや赤ワインとのロゼワインの違いやスタイルについて、ソムリエが解説しています。

ロゼワインって一体なに?
そう思った人必見!
これめちゃめちゃ鋭い質問です!

お花見シーズンに存在感を増すロゼワインの魅力

魅力①さくら色からバラ色の綺麗な色合い

このピンク色の綺麗な色合いはロゼワインの最大の魅力と言ってもいいかもしれません。

<ロゼワイン>と聞くとどのような色を思い浮かべるでしょうか?

じつはロゼワインの色合いは、淡い桜のようなピンクからバラのような濃いピンクまで、じつにバリエーション豊かなのです。

お花見シーズンには、淡い色合いの桜色をしたロゼワインがとてもよく映えます。

飲む場所や気分に応じて、色合いを使い分けるだけでちょっぴり贅沢なワイン時間を過ごすことが出来ます。

魅力②いろんな料理に寄り添う汎用性

ロゼワインは<白ワインのような爽やかさ><赤ワインのような香りやタンニン>を併せ持っています。

そのおかげで、サラダや魚介類だけでなく、シャルキュトリーや淡白なお肉など幅広い相性を持っています。食前から食中に掛けて、寄り添ってくれる汎用性の高さもロゼワインの魅力のひとつです。

サラダや生の魚介類などには淡い桜色のロゼワインを、シャルキュトリーや淡白なお肉にはバラ色のロゼワインを選ぶと相性が良い傾向にあります。

魅力③辛口から甘口まで豊かなバリエーション

ロゼワインのバリエーションはその色合いだけではありません。

ロゼシャンパンのような発泡したスタイルや甘さがしっかり残った甘口のロゼワインなど、さまざまです。

食事に合わせる場合は辛口のロゼワインが選ばれることが多いので、ワインショップなどで見かけるロゼワインも辛口が多いと思います。

甘みが残ったタイプはイチゴやクランベリーを使ったデザートと素晴らしい相性なので、甘口ロゼワインに出会った際はぜひ試してみてください。

バリエーションの豊かさがすごい!

ロマンに溢れてますね!

なぜ色が違う?ロゼワインの色(味わい)の違い

ぶどう品種による違い

ロゼワインは基本的に黒ぶどうを使うことで、鮮やかなピンク色が生まれます。

黒ぶどうの品種によって渋味成分や香り成分が異なるため、完成するワインの色調や味わいに影響を与えます。ただし、後述する「醸造の製法による違い」と比べると影響は少ないです。

白ぶどうを多くすることで、淡い色合いへすることも可能です。もちろん、黒ぶどうのみでも製法によっては淡いピンク色を生み出すことが可能です。

醸造製法による違い

ひとくちにロゼワインといっても、さまざまな醸造製法で作られています。

この醸造製法がロゼワインの色や甘さなどスタイルを決定的に決めている重要なポイントです。

代表的なロゼワインの製法として

  • 果汁だけ圧搾する方法
  • 白ぶどうと黒ぶどうを一緒に醸す方法
  • 果皮とちょっとだけ接触させておく方法
  • 白ワインとブレンドする方法

があります。

果汁だけ圧搾する方法(直接圧搾)は、黒い果皮のぶどうから透明に近いジュースのみを搾り取って、それをワインにする方法です。淡い桜色のロゼワインはこの製法で作られているケースが多いです。

果皮とちょっとだけ接触させておく方法はセニエと呼ばれ、途中までは赤ワインと同じ作り方で進みます。セニエで作ったロゼは比較的濃いバラ色のワインが生まれやすく、タンニンも感じることが出来るようなワインを生み出します。

ただし、接触時間を非常に短くすれば淡い桜色のワインを生み出すことも可能です。

白ワインと赤ワインブレンドする方法はちょっと特殊であり、EUのワイン法の下ではシャンパーニュくらいしか許されておりません。ロゼシャンパンはこのような方法で作られているものもあります。

またワイン法に縛られない地域ではブレンドしたワインが作られていても不思議ではありません。

いろんな作り方があって複雑…
でもこれを知ればロゼマスター!

ロゼワインの違いの簡単な見分け方

ここではロゼワインの簡単な見分け方を紹介しています。

色で見分ける

ロゼワインを見分けるもっとも簡単な方法です。

それは色で見分けることです。

色合いの濃いロゼワイン(バラ色や赤系)は赤ワインに似た作りになっているため、芳醇な香りや渋味を持ち合わせています。

色合いの淡いロゼワイン(桜色)は白ワインに似た作りになっているため、爽やかな香りと飲み口に仕上がります。

ただ、色合いでは甘さは見分けることが出来ないので注意が必要です。

直感的に判断が出来るので非常にわかりやすい見分け方のひとつです。

AOC(産地)で見分ける

ロゼワインは古くから親しまれており、フランス国内だけでも有名な産地がたくさんあります。

代表的な産地としては

  • ローヌ渓谷
  • アンジュー
  • プロヴァンス

ローヌ渓谷の「タヴェル」で生まれるワインはグルナッシュを主体にしたいろいろなぶどうがブレンドされたロゼワインで、複雑な香りとしっかりした味わいが特徴的な辛口のロゼワインです。

アンジュ―では「ロゼ・ダンジュー」と呼ばれる半甘口の飲みやすいワインが有名です。

プロヴァンスではかなり広い範囲でロゼワインが認められており、盛んに生産されています。ブラッドピットとアンジェリーナジョリーの立ち上げたワイナリーもロゼワインが有名ですね。

慣れてくるとAOCで味わいの傾向がつかめるようになってきます。ソムリエの勉強を始めている方には、このような見分け方が適しています。

アルコール分で見分ける

じつはアルコール分で、甘味を推測することが出来ます。

ワインのアルコールは13%程度が主流です。これはぶどうが含んでいる糖分をアルコール発酵し終えた程度が13%前後という結果だからです。

なので、13%前後のワインはぶどうの糖分は残っておらず、逆にアルコール分が5%や8%のワインは甘味が残っている傾向にあります。

5.5%のロゼワインがあったら、半甘口から甘口である可能性が高いと言えます。

自分の好みに合わせて選べるとワイン選びがぐっと楽しくなります。

アルコール分で甘味が分かるのは非常に便利!

ただし…絶対ではありません。

おわりに

ロゼワインの多様さはいくら堀り下げてもキリがないほどです。

細かい醸造法や有名産地などが気になる方はWEBで検索してもいいですが、ソムリエに直接聞いてみるのもおすすめです。

まちのちいさなワインショップ<すずきCELLAR>では、公式LINEを使ってソムリエに直接LINEで聞くことが出来ます。ロゼワインの疑問点やおすすめのロゼワインなどお気軽にLINEを送ってみてくださいね!

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わたしが誠心誠意対応させていただきます。

お気軽にどうぞ!

この記事を書いた人

千葉県木更津市畑沢にワインショップをOPEN。地元を中心にワイン好きコミュニティを形成。ワイン会やワインセミナーなどを通してワインの魅力を伝えています。
座右の銘は「ワインはロマン」

・JSAソムリエ
・WSETLV3
・世界遺産検定2級
・第一種衛生管理者などなど
現在はWSETDip目指してます。

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