<あすか農園体験記>茨城県常陸太田市の自然派ぶどう農園

雑記

こんにちは。

木更津市畑沢にある「まちのちいさなワインショップ すずきCELLAR」の鈴木です。

2022年9月14日に訪れた【あすか農園】さんで体験したことや伺ったお話などをまとめています。

この日をきっかけにぶどうや植物に対しての意識が変わりました。

とても魅力的なお話をされていたので、ぜひ最後までください。

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あすか農園について

自分たちの想いに合う人を大切にすること

あすか農園2代目の赤須さんがまずお話されていたのが、対面販売にこだわりを持っているということ。

それは「自分たちの想いに合う、波長の合う人達を大切にしていきたい」その気持ちの表れだと話していました。

オーガニックという一過性の流行ではなく、お客様とも長く付き合っていきたいという赤須さんの考えに私も共感しました。

【あすか農園のリーフレットはこちら】
※赤須さん直筆デザインです。

あすか農園の成り立ちと変遷

  1. 1962年:米農家であった赤須家だが僅かばかりのぶどうを栽培。 当時は農薬を使用していた。
  2. 1976年:政府の補助もあり、米からぶどうへ転換。 田んぼからの転作。農薬が常用の時代。
  3. お母さんが農薬散布で被害を受ける。
  4. 農薬を辞めたい!との思いから雨除けのビニールを設置するなどして病気を減らすようにする。
  5. 化学肥料も徐々に減らし、有機肥料へ転換
  6. ぶどうの健康=土地の健康だと気付く。
  7. 結果、いいぶどうが出来るもののジベレリン処理などを行わないために「高品質な不揃いのぶどう」も多くできてしまう。

赤須さんから聞いたところ、あすか農園の変遷はこのような流れでした。
(細部は間違ってるかもしれないので、正確に知りたい方はあすか農園まで!)

2022年現在は<後世へこの想いやぶどうを残すために。無くしてはいけない>と有志が立ち上がって、あすか農園で研鑽を積んでいます。

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あすか農園のここがすごい!

そんなあすか農園を見学させていただいて、すごいなと思ったポイントがあります。

簡単にまとめてみました。

①いろんなぶどう品種がある

あすか農園には「巨峰」「藤稔(ふじみのり)」をはじめ、「黄玉(おうぎょく)」やワイン好きならご存じ「マスカットベリーA」まで栽培されています。

多種多様な品種を育て『ここにしかない』味わいを生んでいます。

赤須さん直筆の園内マップもあります!

上手…!

手書き…!
すごくかわいいです。

②新体験の『親子ぶどう』

親子ぶどうをご存知でしょうか?

<あすか農園では大粒のぶどうと種の無い小粒のぶどうが混じった房を親子ぶどうと呼んでいます>

という小さなリーフレットを頂くまでは私も「なんのことだろう?」と思っていました。

小粒のぶどうは開花の時期に受粉がうまくいかなかったため、うまく育たなかったものです。

一般的にこのようなぶどうが販売されていないのは、見栄えが悪く、さらに歩留まりも悪いためです。

このようなぶどうは、目方を増やすためにホルモン剤で粒を大きくして、種無しぶどうとして販売されていたりします。

無理やり成長させるので、味が落ちたり、皮がむきにくくなったりするそうです。

あすか農園では、あえて薬剤処理せずに自然のまま育てています。

大粒のほうも小粒のほうも甘みが濃くて人気です。農薬も散布されていないので、そのまま皮ごと安心して食べることができます。

<親子ぶどう詳細>

立派なぶどうの樹がたくさん!

綺麗な農園でした!

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「植物への福祉」という想い

赤須さんの話で最も印象に残ったのは「植物への福祉」という話です。

すごく簡単にまとめてしまうと…

「動物を薬漬けにして、無理やりホルモン剤で大きくして、食べるのは不自然」

「植物だって動物と同じ、ひとつの生き物だ」という考えです。

私たちは動物(例えば鶏や牛)であれば「かわいそう」という感情を持ちやすいのではないでしょうか。

現にいまでは「アニマルウェルフェア」という家畜もなるべく快適な環境で飼育しようとする動きが活発です。

この考え方は植物も同じではないでしょうか?と問いかけられていると感じました。

<植物への福祉>

ビオディナミに近い?

赤須さんのお話を聞いていて感じたことは「ビオディナミに近いのではないか」ということです。

ワイン好きの間では有名なビオディナミですが、もともとはもちろん農業の考え方。

哲学的な側面(土壌のエネルギーやパワー)もあるビオディナミをまさに赤須さんは実践して、成果を出されているのだと体感しました。

ぶどうや野菜が美味しい実をつけるのは自然な結果であり、それを無理やり捻じ曲げて「収穫量を増やそう」「見栄えはよくしよう」というのは不自然であるということなのだと思います。

植物への福祉というのは彼ら(ぶどう)にのびのびと育ってもらい、その恩恵を我々がすこし頂く…そんなイメージなのかなと勝手に私は納得していました。

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私の周りのぶどうを食べた人の感想

30代・女性
30代・女性

東京マスカットは果肉が柔らかく皮が薄い!

30代・男性
30代・男性

自然に美味しい!

20代・女性
20代・女性

黄玉がわたあめみたいに甘い!びっくり

などの感想がありました。

私も頂きましたが、しっかりとした甘味と美味しさが染みわたるようなぶどうでした。

おわりに

あすか農園へ見学へ行った体験記として、あすか農園の魅力について書かせていただきました。

もちろん、たった2000文字程度でお伝えすることは難しく、切り取ってお伝えしただけに過ぎません。

とても良いぶどう農園なので、興味を持たれた方は一度訪れてみるのをおすすめします!

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この記事を書いた人

千葉県木更津市畑沢にワインショップをOPEN。地元を中心にワイン好きコミュニティを形成。ワイン会やワインセミナーなどを通してワインの魅力を伝えています。
座右の銘は「ワインはロマン」

・JSAソムリエ
・WSETLV3
・世界遺産検定2級
・第一種衛生管理者などなど
現在はWSETDip目指してます。

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